作品主旨
 世の中、曖昧な部分、あまりきれいに見えない部分を、なんとか理由あるもの、きれいなものにしたがる傾向があり、スキマのような空間に対しても、そういう圧力が掛かったり、あるいは、スキマそのものをなくしてしまった街も現れています。
 スキマの存在は、都市の寛容さのバロメーターでもあり、一見、用途から見放されているように見えながら、場合によっては、風、光、雨、音、気配、生物の通り道として、都市に関わっています。
 ここでは、そんなスキマの存在を見つめ直してもらう機会を提案しています。来訪者は、スキマの入口で裸足になって下さい。スキマに敷かれた真っ白な踏石の上を伝っていくと、その奥に、同じように真っ白に仕上げられたベッドが置かれています。白い梯子をのぼり、白いベッドに横たわり、スキマを通る風や光、気配を感じ取り、空を見上げて下さい。閉じられた空間のように思っていたスキマが、思っていたより、豊かで開かれた場所であり、都市の中のConnectorとなっていることに気付くでしょう。