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世界はとかくややこしい。社会はデリケートな人間関係の網の目のようで、ちょっとことをおこそうものならたちまち他にも伝染する。
現状になみかぜたてないようににという暗黙のルールとプレッシャーで、なかなかほんとのことが話せない。この精神的ストレスから解放されるために、たいていは友達に愚痴ったり不公平だとぶつぶついってなんとかするのが常である。
たいていの人間は自分のことを正直者だと思っているが、その場を場を乱さないようにと無理矢理嘘をついたそぶりをする。このいわゆる「罪なき嘘」は他人を傷つけまいと自分の気持ちを隠す、とっても重要な美徳としてとらえられる。ホントは言いたいのに他人のことが気になって、建前が本音に勝利する、この傾向は社会の重要なスキマを形成している。
このプロジェクトは、インターネットと郵便ポストを使い、理由は何であれ、もっと正直に自分のことを話せばよかったとを思ってる人々が本音を語る場所となる。プロジェクトのページと郵便受けには誰でも自分のうちにしまっておいたほんとの気持ちを吐き出すことができる。匿名性は保証される、レターボックスにはそれまで一人でかかえていた本当の気持ちがストックされる。
参加者はその時の情況とそのときの自分の行動を説明する。そして公に対してほんとうはどうしかたったかをうち明け、センテンスあるいはメッセージとしてその言葉ははがきなどにプリントアウトされる。それは会場に展示、あるいは本の形で発表され、ほんとのことが言えなかった人々が初めてかたった告白となる。
ピーター・ベラーズ 絵の解説
「ほんとばっかみたいにみえるよ」
「最初から好きでした」
「そんなに詮索しないで」
「もらったネクタイだけど、なくしたんじゃなくてすてちゃったんだ」
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