2002.10.17 (1)「木造住宅解体編1」
021017
8:00 - 17:00


@現場

朝、8時集合。現場の大工さんに合わせて作業が行われます。朝は8時から日が沈む夕方の5時頃まで。

昨日の説明会に来てくれた日大の学生達と都合をつけて駆けつけてくれた高宮研の大学院生、また造形大で中村さんのゼミ生の方も参加してくださいました。

間もなく、工務店の山内さん、棟梁さん+大工さんを交えて具体的な作戦タイム。どこを壊して、どこを残すのか、指示をしながら作業を行っていくことになりました。

作業開始!といきたいところですが、何をしていいのやらとりあえずタダ状況を眺める中で大工さんの作業が一気に進みます。

前庭部分に建てられていたトタン屋根の解体。

写真は1F南側部屋の天井が抜けた瞬間の絵。地響きのような音と共に棟梁の足が天井から覗き、次の瞬間、すさまじいホコリとともに屋根が倒壊。。ホコリで一杯の空間にやがて視界が開けて光が差し込む... なんともいえない光景でした。

これは、解体作業でしか味わうことの出来ないものかもしれませんね。

大工さんの作業の流れに合わせて、各部屋に2、3人つく形で。また、二階から一階へ部材を落とし、下で廃材の整理をするように流れ作業が行われます...

ほっと一息のみんな。

みな学生は、トレーニングの名の通り、自主的に動いてくれて、大工さんたちともコミュニケーションを持ちながら楽しんでくれていたようです。

なかなか、今の大学の教育では体験できないことなのかもしれません。頭の中で考えているだけではない、模型だけではない、1/1のリアリティーがとても新鮮でした。

最前線で活躍してくれていた斉藤研の市川君。おニューのつなぎを来て頑張ってくれたあとの図です。顔面真っ黒、髪真っ白です。あまりの働きぶりに、棟梁にスカウトされたそうです。

2Fの床を抜き、一階を眺める。

もし、ここに2層分の吹き抜けができれば、思って以上の高さをもった空間を確保できそうです。

構造的な問題を再検討。

とりあえず、昼食タイムです。

大工さん、お疲れさまです。。

昼食後、作業途中の湯島もみじを感慨深げに眺める中村さん。

食後の一服をへて、さぁ、午後もがんばりませう。

画像に積まれている袋はすべて壁を壊したときの廃材です。袋にすると何十袋になるでしょうか?

家の出来方というものを体験できたことも確かですが、それ以上に、既存の住宅から残す部分を残し、解体するだけでもこれだけの廃材が出てしまうのかと、驚くばかりでした。

一軒の住宅でもこの量なのですから、それこそビルディング一つ壊すことになると、一体どれくらいの廃材が発生するのでしょうか?

 

そして、これらがどのように処理されているのかが気になりますよね。Mトレの一環として、廃材の処理がどのようにされているのか、実際今回の廃材の行く末を最後まで見届けようと言う企画も、中村さんから一時期取り上げられました。

画像は、廃材に紛れる新聞。確か1988年ぐらいだでしょうか。

一階台所部分の解体が最後に行われました。

日も暮れてきたところで、初日作業終了。

大工さんも学生のみんなも、本当にお疲れさまでした。学生のみなさんは、授業などもあってこれない時間があると思いますが、また、時間を見つけて来てみてください。本当に数時間経つだけで、どんどん変わっていく様子が、今の解体作業では一番スリリングで楽しいのかも知れません。もちろん、お友達もお誘いの上、気軽に来てね。その際はタオルと軍手を忘れずに!!

18日午前二時、今この日記を書いていますが、外は雨が降り始めました。外に廃材などを積み上げていたり、すでに窓が内部分が多いので、不安が募ります。

今はただ、朝には晴れることを祈るばかり。。