2002.11.06 「From 秋田 木材搬入編」
021025
8:00 -

@現場

9:00 秋田より製材が到着。中村さんの故郷、秋田で同じ野球部だった友人の工藤忠さんに木材の加工を依頼していたものです。

先月まで北海道の帯広で行われていたデメーテルというアートイベントで中村さん達が出品していた作品(住宅なのですが...)を解体した際に、今回、湯島もみじで再利用することができないかと試行錯誤。

部材を一本一本確認しながら、コレなら加工してココに使える!とか、ずっとその連続でした。

主に土台、柱、梁、床パネル...

連係プレイでいざ搬入。。
さすがに工務店の山内さんは運びなれています。

床パネルだけでも積み上げると...

さらに加工した上で、主に2Fの床面に使用する予定です。

とりあえず、既存内部へ搬入する前にアプローチの階段に設置。やみくもに搬入してしまうと、今後の作業がスムーズにいかない... そこで木材に描かれた番号をもとに、どこの部材かを確認した上でどの位置に搬入・設置するかを考えて...

しかし、実は...ワタクシ個人は毎日が楽しくてしょうがありません。実際、現場を見学したり、ちょっとは作業を手伝ったことはありましたが、ここまで一つの建物に、しかもほぼ毎日、自分の手で触れられているのははじめて。105角の柱を何十本も運んだり、すべての作業工程に加わる...図面とはわけが違うリアルな感覚がとても新鮮です。

こんなに太いのか... こんなに重いのか...

「Mトレ」自体が確実に中村さんの意図していた方向へ向かっていると思います。学校にもよると思いますが、図面や模型や言葉を中心に建築を学びがちな学生達にとってはまたとない機会。これからも参加者の方々には思う存分、楽しんでほしいものです。

さて、床パネルを運んで...

1F部分に作業スペースを確保することや、最終的にはそのほとんどを2Fに利用することを考えて、床パネルを2Fに積み上げていきます。

積み上げられる、床パネル...

位置を確認された木材を内部へ搬入。

最初に設置する予定の土台となる部材を探し、基礎部分に沿えてみる。明日以降、大工さんが入って土台から格子壁の設置作業に入る予定です。

 

今まで、主にこの日記に登場しているのは鳶さんたちでしたが、実際これからの作業だけでも、様々な業者の方々がこの湯島もみじに介入してきます。そうした一連の作業工程をスムーズにさせる上でキーとなってくるのが工務店さん。連日、他の業者の方との打ち合わせを挟みながら、現場へも足を運んで指揮をとってくださっています。

というわけで、作業もそろそろ終了。

工務店の山内さんと明日以降の作戦タイム。

ついでに中村さんが中古建材屋で購入した¥3000のドアも搬入。けっこういいものみたいです。しかし、この値段とは...!

中古建材の流通や市場などはどうなっているんでしょうね。有名なところに「建材市場」というチェーン店がありますが、それ以外にはみたことがありません。

そう言えば、以前中村さんとも話していました。古材バンクってのがあるように、もっと一般的な中古の建材に対して、どうして販売・流通が確立されていないのか...

ヤフーオークションのように、いらなくなったモノが他人の需要に応えていく... そんなことが建築部材でできないもんかと... 考えながら本日の作業は終了。

最後に、今日の湯島もみじを見上げます。