「こういう都市のスキマのような場所で暮らすこと自体が魅力的に思えたんです。ここには東京のリアリティがある。この環境に身を置くことで、自分の思考が広がっていく気がしたんです」中村さんは家造りの出発点をこう語った。
(中略)
「アーティストの仕事は出来上がったモノで評価されることは多いですが、ここでの仕事はモノよりもプロセスの方が面白い。手伝ってくれている学生も建築を学んでいる人が多いけれど、トンカチを持ったこともないし、ペンキを塗ったこともない。ひとつの家を作りながら、そうした人たちも巻き込んで、コミュニティを広げていく。そこから新しい発見があると思います。」(上記雑誌より引用)
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