Home > 美術の教育・1999 > 椿 昇 > 8/11


▽それはそう思いますね。椿さんは常に自分の考えを実践してきていますよね。その行動力の力強さをとても感じます。

▼結局セオリストではないんですよ。アーティストっていうのは、奇跡を起こさなくてはならないんですよ。僕ら宗教者に近い存在ですよ。だから、いつもじゃなくていいんだけど、ときどき奇跡を起こして見せなくてならない、アーティストはペテン師と言われるけど、ペテン師と何が違うって、我々は現実に奇跡を起すから。美術館で作品も展示するし、責任もって生きてるわけでしょう。まやかしの壷を見せたりってわけではないからね。実践をしている、きちんとデータを積み上げているというのはアーティストとして作品を発表してるっていうのはそうだし、ただのセオリーを考えてる人たちと我々の体質的な違いですね。アーティストがタフなのは実際にやってるから。歩いてるし、動いてるし…。

▽お仕事で考えると、アーティストとしてのお仕事と教育者としてのお仕事とありますよね。椿さんは、職業としての自分の位置というのは、どのようにお考えですか?

▼僕はね、ただの一度も先生と思ったことがないです。ただの一度も。学校でも先生って呼ばれたことがないです。

▽えっ、なんて呼ばれてるんですか?

▼ツバちゃん、ツバやん、とかね。

▽ツバちゃん(笑)

▼ほとんどファーストネームで呼ばれるというか、みんな先生と思ってないでしょうね。あんまり。

▽先生同士では?

▼言われますけど、職員室ほとんどいないから、アンタッチャブルなんでしょうね、完全に。異物なんですよ、学校にしたら。

 

 

 

 
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